吃音って治るの?苦しんだ過去持つ私の実体験。

吃音って知っていますでしょうか。
普通の人ならほとんど知らないかもしれませんが
簡単に言えばどもってしまうことです。

言いたいことがあるのに言えない…
お店で注文する時に食べたいものがあるのに言えないから
言えそうなものを頼んだりすることもあります。

普通の人にはまったく理解できないでしょうね。。
独り言ならスラスラ言えるのにね!

 

私が吃音になったきっかけ

私が最初に自分の吃音について気づいたのは小学生の頃でした。
幼稚園の頃はまったく気づいてなかったというか吃音ではなかったと思います。

きっかけはおそらく私の「ご」の発音が正しく発音できてなかったせいで
クラスメイトにからかわれたのがきっかけと思います。

それ以降小学校の国語の時間が憂鬱でした。
何せ国語の時間はあてられると本を読まなくちゃいけません。
小学校の時はそれこそひどいどもりだったので、1行読むだけでもそりゃもう大変です。
もう嫌で嫌で自分があてられそうな日なんかは、ずる休みまでしたことがあります。
こんなことスラスラ読める人にとってはまったくわからないことでしょう。

また小学校の前によく教頭先生が立っていて、みんなに「おはよう」と挨拶していました。
よくある光景なのですが、私にとってはもう一大事です。
教頭先生から「おはよう」と挨拶されても、「おはよう」が言えないのです。

どんなに言おうと思ってもダメな時はダメで
歩きながら言えずにそのまま行こうものなら、教頭先生は何度も私に向かって
「おはよう」といってくるので、立ち止まってぷるぷる震えながら「おはよう」と
無理矢理言ったものでした。

教頭先生にはそんな私はどんな風に映っていたのでしょうか。。

また、友達との会話でも私が話している時につまってしまうので
話すこと考えてから話せよ、とよく言われたものでした。
違えよ!話すことは頭に浮かんでいるのに言えないんだよ!
といつも心の中で叫んでました…

 

中学生の時は死んでしまいたかった

そんな小学校時代を過ごし中学校へ。
中学校でも私のどもりはまったく改善しませんでした。
思いつめて親に病院に連れて行ってくれ、と頼んだこともありましたが
私の親はまったく相手にしてくれず、連れて行ってはくれませんでした。

この先もずっとこのままならいっそのこと死んでしまいたい、と本気で思っていました。
それくらい辛いものでした。

でも死ぬ勇気もなかった私。
何とか耐えて生きていくしかありませんでした。
この時は吃音のせいでどうせ結婚も就職もできないんだろうな
と将来に絶望していました。

 

高校、大学時代

私の吃音は相変わらずでしたが、あきらめて吃音を回避する方法を模索しました。
言えない単語があったとしたら、他の言葉に言い換えるとか
最初の単語の言葉を言わないで発音したり。
例えば「ニンテンドースイッチ」だったとしたら「ンテンドースイッチ」みたいな。

また自分の場合、意識しすぎると返って言えなくなってしまうので
あえていつも吃音のことは考えないようにしました。
これが効果あったのかどうかはわかりませんが、少し改善したような気がします。

そしてそんな私でしたが、大学の時にはなんと彼女も作ることが出来ました。
彼女の前でもたまにどもることもあったので
彼女からは不思議な目で見られることもありましたが(汗

ただ、就職は吃音が原因でとても苦労しました。
一次試験の筆記試験は通るものの、面接となるとどもってしまいなかなか受からない。
どもりだけが原因ではなかったとは思いますが、1回だけはどもりが原因で落とされました
それは大学の教授から推薦をもらい望んだ会社の面接だったのですが
自己紹介の時に自分の名前を言う時にどもってしまったのです。

後で教授から聞かされたのですが

自分の名前もいえないようなヤツはいらな

といわれたそうです。
正直自分が情けなく、自分を推薦していただいた教授に申し訳なかったのを覚えています。

 

就職後~現在

推薦で受けた会社は落とされましたが、幸運にも2社から内定をもらい
運よく就職することも出来ました。
捨てる神あれば、拾う神ありとはよくいったものです。

そして現在は結婚して3児を持つのオヤジとなってます。
吃音の方はというと、いくぶん改善はしましたが
言えないと思ってしまった時には、どんなに言おうとしても今でもダメですね。
そんな時は回避策を駆使してなんとかやってます。

以上が、私の実体験です。
私の実体験から学んだことは…

時間が解決してくれるはホント

吃音で苦しんでいた小学校~中学時代に年をとったら吃音は自然に治る
みたいなことを読んだ覚えがあるのですが、自然には治りません
ただ、知恵がつくのでなんとかなるようにはなるとは思います。

だってこんな私でも就職して結婚できたのですから。

吃音は精神的なもの

自分が言えると思えるかどうか、が全てのような気がします。
言えない、と一度思ってしまうと
どんなに言おうとしても体が硬直してしまい、絶対に言えません。
自分でもこうなってしまった時は不思議でしょうがない、本当に言えないのです。
こればっかりは自分でもよくわかりません。
人前で話す時に緊張することにちょっと似ているかもしれません。

独り言とかカラオケで吃音になったことは一度もないんですが。

 

吃音は人それぞれ

私の場合は、ここに書いたとおりですが
私の方法が吃音の人全てにあてはまるかというと、そうではないと思います。
精神的なものなので、原因も対処法も違うと思います。
それがまた吃音という症状の難しいところです。