現役組み込みエンジニアの私が組込みエンジニアについて語ります。常に人材が不足しているので一度スキルを持てば食いっぱぐれることはないと思います。
組み込みエンジニアとは?
組み込みエンジニアとは家電や自動車などの製品に組み込まれるソフトを開発する技術者のことです。回路図をみたりハードに依存したプログラミングが必要な面もあり、ハードの知識も若干必要になってきます。
製品に組み込まれるマイコン(CPU)は、パソコンやスマホのCPUと違ってクロックやROM容量など貧弱なので、あまり複雑な処理は求められません。といっても最近ではCPUも高性能化してきてちょっと前よりは複雑にはなってきてはいますが。
必要なスキル
主に使用する言語はC言語です。C言語さえできれば何とかなると思います。アセンブラもちょっとは必要になりますが、一部の処理に必要なだけでメインはC言語になります。
また設計書はもちろんのこと顧客に説明するための資料を作ることもあり、ワードやエクセルなどパソコンが扱えるスキルも必要になってきます。
作成したソフトが正しく動作するかの確認のために、オシロスコープなんかもよく使います。といっても私自身も仕事を始めてから見よう見まねで使い方を覚えたのでオシロスコープの使い方とか知らなくても何とかなります。ネットで探せばオシロスコープのマニュアルも拾ってこれたりしますしね。
私の場合、趣味でArduinoやラズパイ使って電子工作やってますが、組込みソフトの仕事もその延長線上みたいなものです。そういう経験があれば、それも立派なアピールポイントになるかもしれません。
仕事内容
私の場合は車載製品のソフト開発になります。
プロジェクトに配属されて主に数人のメンバと一緒にソフトを開発しています。
開発の流れとしてはこんな感じです。
- 要求仕様確認(場合によっては作成)
- 設計&コーディング
- デバッグ&単体テスト
- ソフトをリリース
これをずっと繰り返しやっている感じですが、不具合があれば割り込みで不具合対応が入る感じです。
年収
40歳既婚3人子持ちの昨年の年収でしたが約700万でした。
今でこの年収ですが、初任給の時は大体350万程度、20代~30代で400~600万円台だったと思います。
結婚後は扶養手当だ児童手当だので見かけの年収は増えましたね。
見かけだけの年収ですが。
しかしこれは日本の悪いところで賃金やすい上に累進課税のせいで給与が増えてもまったく手取りが増えません…
所得税ぼりすぎじゃない!?
残業について
基本的に仕事の裁量は個人任せなので、リリース日前に早く終わらせられればあとは毎日定時に帰ることも可能です。
逆にリリース日までに終わりそうになかったりすると残業することになります。また、不具合対応など割り込みで入ってくることも多いため、不具合対応の緊急具合によっては残業が必要になったり最悪休日出勤しないといけない時もあります。
そうはいっても私の場合休日出勤するのは年に1~2回程度で、全くしなかった年もあります。
また配属されるプロジェクトによっても忙しさが違うので、毎日定時帰りの人がいる一方で、毎日残業続きの人がいたりと格差が激しかったりします。
休日について
この業界は比較的休みが多い方だと思います。今まで2~3社経験していますが、どの会社も大体カレンダー通りで休めますし、お盆休みや正月休みは大抵1週間以上はありました。
もちろん緊急対応が必要な場合や忙しい場合はその限りではありませんが。。
有給休暇も比較的取りやすいと思います。まぁこれは会社次第だとは思いますが。
将来性
常に人材不足なのでこの先数十年は食いっぱぐれることはないと思いますし、C言語の開発経験が多少あれば転職することも全然可能だと思います。
組み込みエンジニアに転職するなら
組み込みエンジニアに限った話ではありませんが、転職するなら転職サイトに登録するが一番かと思います。
私自身も転職サイトから転職しましたしね。
色々あって最近転職サイトに登録したんですが、転職エージェントからスカウトメールが来ることが多いようです。直接求人情報に応募することも可能ですが、転職エージェントを通して応募した方が、エージェントの方が無料で相談に乗ってくれたり職務経歴書の添削も行ってくれるのでオススメです。
というわけで技術者の為の転職サイトを3つに絞って選んでみました。
SE・プログラマーの転職『マイナビ IT AGENT』 |
説明不要のみんなが知ってる転職サイトのエンジニアの為の転職サイト。しかもエージェント制です。 |
ITエンジニア |
技術者特化型の転職サイト。元エンジニアのアドバイザーが多く在籍しているのが特徴。 |
先端技術・イノベーション領域に強いエンジニア転職支援サービス【Kaguya】 |
業界に特化したキャリアアドバイザーがサポートしてくれます。組み込みソフトの求人があるのがポイント。 |
あとがき
今回は自分の仕事について書いてみましたが、最近思うのはこういう仕事をしつつも、空いた時間で副業して自分で稼ぐ力をつけることが大事だと思ってます。自分で稼ぐ力が身につけば、嫌になったらいつでも仕事を辞めれますし、そう思えればもうちょっと気が楽に仕事ができるんじゃないかと。
私自身も40歳を超えていい加減自分の時間を切り売りしてお金を得ることにウンザリしてきました。1度きりの人生、やりたくもない仕事で人生のほとんどを費やすなんてやっぱりどう考えても嫌なんですよね。その思いでこのブログを立ち上げたわけで、かといって未だに労働から解放されない現実もあるわけなんですが。。
コメント